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『ミシシッピー殺人事件』には8人目の容疑者が存在した? [レトロゲーム]

Mississippi_01.jpg
(FC)ミシシッピー殺人事件 RTA
(FC)ミシシッピー殺人事件 後記(?) その1 (ニコニコ動画)

以前は友人に勧められた時くらいしか視聴することがなかったニコニコ動画ですが、最近ではすっかりハマってしまっています。実況、スーパープレイ、TAS、移植比較、全ソフトカタログ、ビデオゲーム史の解説番組等など、多種多様な動画が投稿されており、全く見ていて飽きません。
そんな感じで先日もゲーム関連のタグが付いた動画を巡っていたところ、偶然見つけたのが上に挙げたはる@よつばさんの投稿動画。
ファミコン初期の迷作アドベンチャーゲームとして名高い『ミシシッピー殺人事件』の字幕入りリプレイです。

内容としてはまずRTA(リアルタイム・アタック)と、実際のインゲームテキストに脚色を加えた「後記」で構成されており、これだけなら特筆すべき程ではありません。
しかしこの動画が圧巻なのは、「後記の後記」から。
あの釈然としないゲーム本来の結末を覆す、全く別の解答が提示されているのです。超探偵チャールズの超推理、一見の価値ありですよ。
(本作のストーリーを把握されている方も、いきなり「後記の後記」に飛んでしまうのではなく、できればRTAから順を追ってご覧になって下さい)


Mississippi_02.jpg
Murder on the Mississippi game ending by Activision (YouTube)
Ending for Murder On The Mississippi(Commodore-64) (The Video Game Museum)

それはさておき、ここからが本題。
本作のクライマックスとなる告発シーンですが、(おそらくファミコンのハードウェア性能が理由で)チャールズにワトソン、容疑者と他の乗客が一人ずつしか登場しないという、いささか間の抜けた描写になっています。
そこでふと気になって、海外で発売されたオリジナル版(C64、Apple II)はどうなっているのか確認してみました。すると、上に挙げたようにちゃんと登場人物が勢ぞろいしているんですね。
これぞ古典的ミステリの王道展開。“名探偵、みなを集めて「さて」と云い”の様式美です。


reverend_02.jpgreverend_01.jpg

ところが、ここで新たな発見が。
ファミコン版にはチャールズとワトソン、犠牲者のブラウン以外に7人の容疑者(乗員2人乗客5人)が登場します。
しかしよく見ると、オリジナル版ではもう一人、眼鏡をかけた黒ずくめの男が居るではありませんか!
(『ミシシッピー殺人事件』攻略サイトとして有名な海神家の一族さんも指摘されている通り、実はこの人物、ファミコン版のイラストでも確認することができます)

結論から言うと、この人物は神父(reverend)。黒ずくめの服装は、カトリックの聖職者が身に付けるキャソックだと思われます。理由は不明ですがジャレコは、ファミコンへの移植にあたって、この人物を削除してしまったというわけです。

ただ残念なことに、本作について海外のWEBサイトを色々探してみたのですが、この人物が神父であるという以外の情報(本名やゲーム中での役回り)はさっぱり判りませんでした。
僕もちょっと驚いたのですけど、英語版wikipediaですら日本のファミコン版に基づいた記述になっているんですよね。海外では、NES(ファミコン)版は未発売のはずなのに。
というわけで、この謎めいた神父さんについて何かご存知の方、是非とも情報をお待ちしております。

ちなみに、日本語版wikipediaでも触れられていますが、海外で発売されたオリジナル版でのワトソンの名前はリージス・フェルプス(Regis Phelps)。
さらに今回調べていてわかったことなのですが、犠牲者の名前はブラウンではなく、元々はローリー・カートライト3世(Raleigh Cartwright III)だったそうです。うーん、何故改名したのだろう?


delta_princess_postcard.jpg
Murder on the Mississippi: Box and Manual Scans (c64sets.com)

余談ついでに、衝撃の事実をもうひとつ。
オリジナル版には“おまけ”として、チャールズがイギリスに住む母親に宛てたデルタプリンセス号の絵葉書が封入されています。その宛先なんですが、なんとロンドンのベーカー街221Aとなっているのですよ!
ええと、つまりチャールズの母親は、かの有名なシャーロック・ホームズのご近所さん?(笑)
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コメント 3

higrik

以下は私の個人的な推測です。
神父が登場しなくなったのは二つの理由が考えられます。
(1)容量の関係
過去のゲームにおいては容量というのは重要ですが、
ファミコン移植の際に肝心の容量がなかったため、
省略されたのではないかということ。
これはROMと使用容量を調べればわかるかと思います。
(2)アイコン表示の関係
人物のアイコン表示は4X2の8までしかできないので、
登場人物7人+被害者で枠が埋まってしまいます。
(本来ならば3X3にするべきでしたが、それができなかったのかも)
そのため、一番重要でない人物を削除したのではないかと。

役割に関してはもしかしたらウィリアムと統合された可能性があります。
 名前に関して
名前が変更されたのは「フォント節約」のための可能性があります。
ファミコンの場合、PCとは違いフォントが本体側に付属されていませんので、
ROM側で準備する必要があります。
その際、使わない文字を省いて容量を節約するということが行われます。
以上です。
by higrik (2012-07-13 14:27) 

loderun

はじめまして。
ご指摘の件ですが、少なくとも「アイコン表示」に関しては間違いです。
実は、あのアイコンを指定して人物のことを聞きだすシステムは、オリジナル版にも存在し、神父もその中に割り当てられていました。
http://www.c64sets.com/details_db.html?id=3044&t=Murder%20on%20the%20Mississippi&i=Adventurers%20Guidebook%20page%209

オリジナル版では、犠牲者(FC版でのブラウン)のことを聞き出すのは、アイコンではなく独立した選択肢が用意されていたのです。
by loderun (2012-07-14 22:41) 

ココナッツ

神父の名前は海外サイトでAloysius McMurdo Godwin(アロイシャス・マクマード・ゴドウィン)とありました。台詞に聖書からの引用がみられるそうです。
http://www.gamebase64.com/oldsite/gameofweek/16/gotw_murderonmississippi.htm
by ココナッツ (2019-08-01 10:02) 

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