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北米版メガドライブとアタリの意外な関係 [レトロゲーム]

sega_genesis.jpg
Sega Genesis - Wikipedia



■「ジェネシス」の起源*1

 セガ・ジェネシスにまつわる最も大きな疑問の一つが、「ジェネシス」という名はどこからきたのか?という点です。それがアタリに由来すると聞いて、あなたは驚くかもしれませんね。

 話を続ける前に、どのアタリのことかをはっきりさせておきましょう。それは元々のアタリ社(Atari Inc.)やアタリ・ゲームス、ハスブロ・インタラクティブ、あるいはかつてインフォグラムとして知られた会社のことでもありません。
 正解はアタリ・コーポレーション――コモドール創設者のジャック・トラミエルがアタリ社の家庭用部門を買収したことによって興した会社です。同社は家庭用ビデオゲーム機のアタリ7800とジャガー、携帯型ゲーム機のリンクス、パーソナルコンピュータのアタリSTを発売しています。


 2011年にAtari Ageのフォーラムにおいて、元アタリ・コープのプログラマーであるD.スコット・ウィリアムスが興味深い情報を投稿しました。

 我々は本来、「トマホーク」対応のゲームを開発するために雇われた。トマホークとは、セガが北米市場向けのメガドライブに付けた名前であった。私の知るところではアタリ・コープ副社長のラリー・シーゲルが、アタリが北米(そしておそらく全世界)でのトマホーク本体と対応ソフトの販売代理業者となるように商談を行っていた。

 セガはそのゲーム機のために、押しの強いアメリカ風の名前を探していた。その結果がトマホークであったのだが、我々は全く気に入らなかった。そこでアタリ・コープ社内で、誰かもっと良い名前を思いつかないかとコンテストを行ったのだ(確か、賞品はステーキディナーであった)。

 「ジェネシス」を思いついたのはスティーブ・ライノーだった。「ゲームを再定義するコンソール」という意味を込めたのか、それとも映画『スタートレック2』*2に影響を受けたのか、それはわからない。
 商談は結局まとまらなかったし、スティーブが賞品をもらえたかどうかも知らないが、これがセガ・ジェネシスという名前が産まれた真相だ。




以上、Videogames: Reflections of Historyより抄訳。
今年の10月29日で発売25周年を迎えたセガ・メガドライブですが、日本で発売された翌年の1989年に北米へ進出した際に「ジェネシス」という名前が付けられたことは比較的よく知られている事実かと思います。
その「ジェネシス」という名が与えられる過程に、アタリが関わっていたとの興味深い証言が紹介されています。もしも、アタリがジェネシスの販売業者となっていたら、90年代の海外ビデオゲーム市場は、我々が知る歴史とは全く異なるものになっていたかもしれませんね。


(訳注)
*1 原題は「The Genesis of "Genesis"」。ジェネシスの英語本来の意味である「起源、創始」と掛けている
*2 邦題『スタートレックII カーンの逆襲』。劇中で、ジェネシス・デバイスという名の惑星環境改造装置が登場する。
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コメント 1

アタリ小説家(仮)

どうも初めまして。
記事のジェネシスの命名起源についてですが
ブレイク・J・ハリス『セガVS任天堂』上巻によると、
ジェネシスの命名はセガの創業者の一人である
デイビット・ローゼンだそうです。

この記述は315ページにありますが、そのページにはなんと、
当初ローゼンはこのジェネシスをアタリに委託販売してもらおうとして、ジャック・トラミエルに働きかけていたそうです。

結果は振るいませんでしたが、もしここでアタリがジェネシスを
扱うようになっていたら、アタリの運命も大きく変わっていたかもしれないと思うと胸が熱くなります。
by アタリ小説家(仮) (2017-10-08 11:29) 

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