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キノコの国のピーチ姫 ― スーパーマリオ20周年によせて [レトロゲーム]

HAPPY! MARIO20th

本日は、1985年9月13日にFCソフト『スーパーマリオブラザーズ』(以下、SMB)が発売されてから20周年の記念すべき日。
これに伴い、任天堂の公式サイトでは、ゲームボーイミクロの発売に併せて20周年記念コラボWEB CMが公開された。

金鳥、PARCO、日清カップヌードル、フジフィルムといった他企業をイメージしたデザインプレートはなかなか斬新!CMのみの非売品とのことだが、関西に住む僕の意見としては阪神タイガースのデザインなんか絶対需要があると思う(笑)

ところで『スーパーマリオ』の20周年ということは、同時に「クリボー」、「メット」、「ハンマーブロス」、「パックンフラワー」、「クッパ」、そしてなによりも「ピーチ姫」といったSMBのキャラクター達が20歳の誕生日を迎えたことを意味します。

キノコ達にかけられた魔法を解くことが出来るのはピーチ姫だけです。
でもピーチ姫は遠いお城の地下に囚われの身になっています。
ああ平和で夢のあったあの頃。 もう一度あの頃に戻れたら。
ピーチ姫を救い出し再び平和なキノコ王国を築くためマリオは今日も行くのです。

『GOGOマリオ!!』唄:プリンセスピーチ(谷山浩子)より

ワールド8-4を乗り越えて、遂に宿敵クッパを倒すことができた者だけが見(まみ)えることが出来る「ピーチ姫」。当時、その名を知らない子供はいませんでした。
しかし海外では96年になるまで「ピーチ姫」という名前はほとんど知られていなかった ― という話を聞いて皆さんは驚くでしょうか?
以下、よもやま話。

海外仕様のファミコンであるNintendo Entertainment System(NES)は、アメリカで1985年に発売されました。NYでの試験販売の成功を受け、翌年には全米に販路を拡大します。

その際に任天堂は、

■本体に光線銃、ロボットと『ジャイロ』、『ダックハント』を同梱したデラックスセット
■デラックスセットからロボットと『ジャイロ』を除き、代わりにSMBを加えたアクションセット

の二つのパッケージを用意しました。
アクションセットの方が廉価だったこともあり、NESで初めてプレイしたゲームは『スーパーマリオ』というユーザーは多かったようです。横スクロールACTとして高いレベルのゲーム性、およびマリオを始めとする愛らしいキャラクター達のおかげで、SMBはアメリカでも大人気となりました。本体同時発売タイトルが”キラーソフト”であったという強烈な追い風の下、NESはアメリカの家庭用ゲーム市場をまたたくまに席巻したのです。

さて前置きが長くなってしまいましたが、「ピーチ姫」について。
タネを明かせば、SMBの「ピーチ姫」は北米での発売の際に、「Princess Toadstool(キノコ姫)」という名に"翻訳”されてしまったのです。

これだけなら、例えば「ロックマン」の名が海外では「メガマン」に変更されているように、単なるローカーライズネタの一つとして数え上げられるだけの話になってしまいます。
しかし、「ピーチ姫」についてはもう少し複雑な事情が存在します。

その一つはゲームボーイで1989年にリリースされた『スーパーマリオランド』にあります。
携帯ゲーム機初の「マリオゲーム」となった本作ですが、その舞台はキノコ王国ではなくサラサ・ランド、そして囚われのヒロインの名は「デイジ-姫」でした。
問題は、海外版の『Super Mario Land』でも彼女に、「Princess Daisy」の名が与えられてしまったことです。
このことが原因で、―キノコ王国とサラサ・ランドでは明らかに世界観が異なるにも関らず― 海外のゲームファンの多くが「Princess Toadstool」の本名は「Daisy」であると誤解してしまいました。

これに拍車をかけたのが、93年に公開された劇場映画『Super Mario Bros.』(邦題:スーパーマリオ 魔界帝国の女神)です。
トカゲ風のモンスターが支配する異世界をマリオが救う、という一応はSMBを踏襲したストーリーラインでした。しかし、この映画でもヒロインの名は「デイジー」だったのです。

結局、北米で「Princess Peach」の名が広まったのは96年にN64でリリースされた『スーパーマリオ64』からです。このゲーム中において、マリオに宛てた手紙の中に「Peach」という名を見ることができます。

実は、93年発売のスーパーファミコンソフト、『Yoshi's Safari』(邦題:ヨッシーのロードハンティング)こそが、海外で初めて「Peach」の名が示された作品だったりします。しかし、多くのユーザーの目にとまったという点で言えば、N64版マリオに軍配が上がるでしょう。
こうして、アメリカではようやくSMBのヒロインの名が明らかになったのでした。

以上の経緯から、現在海外のゲームファンの中には「Peach」が彼女の本名であり、「Toadstool」は王室名であるとの解釈を唱える人がいるそうです。

最後に蛇足ながら、SMBでキノコ王国を侵略した悪の大魔王クッパも海外では「Bowser」という名に変更されています。
また、一説によるとクッパという名は、SMBのボスキャラの名前を決めあぐねていたときに、開発者の一人が「焼肉屋に行ってクッパを食べたい」と言ったことに由来するとか(笑)

(参考リンク)
スーパーマリオブラザーズ (from Wikipedia)

実写版スーパーマリオ~魔界帝国の女神~ (from Black徒然草)

ドンキーコングのお話 (from ねじれ帝国 in blog
本稿を書くきっかけとなった、「GB版マリオのヒロインの名はデイジー」という事実を僕に気付かせてくれた記事です。感謝!


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コメント 17

わや

デイジー姫はルイージ様の「いいひと」って認識がありましたが、そんな深いわけがw
昔はファミコンを持ってないときはもっぱらルイージ担当だったのでデイジー姫とカップルになってたときは自分のことのように感動した~w
「兄貴だけにいい思いさせるか!」
by わや (2005-09-16 14:28) 

loderun

こちらでは、はじめまして。nice!ありがとう!
「ルイージ×デイジー恋人説」については、別のところにも書いたことありますが、劇場映画『スーパーマリオ』の中でルイージがヒロインのデイジーと恋仲になるというプロットから派生したのではないかと僕は推測しています。
あと、ルイージと全然関係ないですが、なかなか素敵なプロフィール画像ですね(笑)
by loderun (2005-09-16 23:41) 

がはく

スーパーマリオネタとして出されるスーパーピットフォール。あの似すぎっぷりがもう素敵です。まぁ、有名な話ですな。有名だけど現物が見つからないのよ。
そういや、ピンボールに出てきた彼女もデイジーだったね。
このデイジーってどこぞの良家の娘さんらしかったがどうなんでしょ?
by がはく (2005-09-19 21:20) 

loderun

>>がはくさん
確かに『スーパーピットフォール』は黒歴史ですね(笑)
オリジナルの『ピットフォール2』は名作なんですけどねぇ。
あと『ピンボール』の話ですが、FC版ですか?登場するのはドンキーコングのレディだったと記憶しています。
by loderun (2005-09-20 10:26) 

がはく

え・・・そうだったの・・・。私は20年以上も痛恨の勘違いを・・・
こうなったらピットフォール買って責任取ります・・・。
売ってるかな・・・。
by がはく (2005-09-21 22:28) 

loderun

上にも書いたように、デイジーのデビュー作はGBの『スーパーマリオランド』ですからね。レディについては、ののおさんのドンキーコングの記事のコメント欄を参照ください。
まあ、勘違いは誰でもあります。僕もゼビウスの「グロブダー」と「グロブター」と思っていた過去があったり(笑)

『スーパーピットフォール』はヤフオクで見かけましたよ。箱・説付きの完品にこだわらなければ、入手は容易かと思います。
by loderun (2005-09-24 11:39) 

Moon☆Light

初めまして、皆さんの言う通りルイージとデイジーの恋人説は私も信じています。
ただ、そのような関係に繋がる事については以下のような説を耳にしています。

1,デイジーのデビュー作・「スーパーマリオランド」では彼女のバースデーパーティにピーチ姫とマリオのみが招待され、ルイージは招待されていない。
2,そのパーティではマリオがデイジー姫にメロメロになり、ピーチ姫に嫉妬されていた。
3,それが原因でピーチ姫がデイジー姫は火花を散らし合い、2人はマリオを巡る恋のライバルとなった。
4,「マリオオープンゴルフ」でデイジー姫が再び登場、ルイージのキャディーを担当した。(ここからルイデジ伝説が生まれる。)
5,同ゲームでピーチ姫はマリオのキャディー担当であった。
6,暫く時は流れ、「マリオテニス64」ではピーチ姫とデイジー姫は同じ「テクニックタイプ」として扱われた。
7,同ゲームでワルイージが初登場。ルイージのライバルと言われる彼はデイジー姫が登場するゲームに多く登場し、何か関係があるかと思われる。
8,「マリオパーティ5」では初めてダッグ名が登場、デイジー姫とルイージのコンビ名は「じみーず」。(ワルイージとは「イージーズ」、マリオとは「ナイスカップルず」。)
9,同年発売の「マリオカート ダブルダッシュ!!」に出場を果たしたが、驚く事にピーチ姫とコンビを組んでいる。
10,「スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール」に登場、何故かまたピーチ姫と仲が悪くなっている。
11,「マリオカートDS」の攻略本のデイジー姫紹介文にて「ピーチ姫と仲良し」と書かれる。
12,同年発売の「マリオパーティ7」では再びピーチ姫とコンビを組んでいた。

・・・などなど、デイジー姫と関係の深い人物との情報はこんな感じです。
私的にルイージとワルイージはデイジー姫を巡る恋のライバル、ピーチ姫とデイジー姫は仲がよい一面もあり、ライバル視している一面もあると思いました。
by Moon☆Light (2007-06-09 15:00) 

loderun

はじめまして。
1~3番は、マンガ版『スーパーマリオランド』で後付けされたストーリーですね。
http://www.mm-m.ne.jp/mariocom/page052.html

いずれにしても、任天堂が公式に「ルイージとデイジーは恋人」と発表したことが無い以上、二人の関係は謎ということになります。
by loderun (2007-06-11 11:26) 

Moon☆Light

お久しぶりです、新しく書き込みがあったので私も書きます。(笑)
さっき、デイジー姫のWikipediaを覗いていたら「6」に関する付け足し情報が書かれていました。
ピーチ姫とデイジー姫がテクニックタイプに属するばかりだけでなく、時既に「マリオテニス64」でデイジー姫がピーチ姫のライバル扱いされていた模様です。
何れにして、私の友人ではピーチ姫とデイジー姫がライバルという事には賛否両論でした、Wikipediaにもそう書かれてましたし。
あと、友人曰く「ピーチ姫とデイジー姫のコンビ結成は個人的なつき合いに留まっている」だそうです;;
by Moon☆Light (2007-06-14 21:02) 

loderun

Wikipediaのデイジーの項を読んでみたのですが、“NES版マリオにおいて、「ピーチ」という名前がデイジーに差し替えられた”と間違いが記されていたり、“実写映画版の設定はゲームと繋がりが無い”と述べる一方で、ルイージとの関係の証拠に数え上げていたりと、いまいち信用できないんですよね(笑)
とりあえず、マリパやスポーツゲームのような派生作品ではなく、マリオシリーズ本編でデイジーが再登場する日がいつか来ると期待しておきましょう。
by loderun (2007-06-15 09:35) 

Moon☆Light

またしても付け足し投稿ですいません、私の前々回の投稿内容の付け足しです。
「8」に関することなのですが、ピーチ姫とデイジー姫がコンビを組んでも「スーパーアイドルズ」と付くだけで、内容的に「ライバル」と言った設定はないようです。
つまりピーチ姫とデイジー姫の「ライバル」という関係は、私達ファンの想像に過ぎないのでしょうか?
by Moon☆Light (2007-06-15 19:20) 

loderun

Moon☆Lightさん自身が書かれているように、デイジーの容姿や性格付けは登場する作品毎に変化しています。
これはデイジーに限りません。

例えば『ゼルダの伝説』第一作目では、リンクとゼルダ姫は直接の面識はありません。しかし『ふしぎのぼうし』では、親しい友人として描かれています。

もっとも、あまり堅苦しいことばかり考えていてはつまりません。
作品毎に設定が異なると割り切った上で、想像を巡らすのもファンとしての楽しみ方の一つなんじゃないかと思います。
by loderun (2007-06-16 14:26) 

PLAY GIRL

久しぶりです、「Moon☆Light」から「PLAY GIRL」に改名しました。

>>:loderunさん
確かに、ピーチ姫とデイジー姫は必ずしもコンビを組んではいませんのでその可能性は高いです。
あえて言うならコンビを組んだ作品では仲良し、組んでなければ何もと言った感じでしょうか?
最も、公式設定が「不仲」というのならば、それなのにコンビを組むことが矛盾になってしまうのですが・・・。
by PLAY GIRL (2007-06-30 20:29) 

loderun

>最も、公式設定が「不仲」というのならば、それなのにコンビを組むことが矛盾になってしまうのですが・・・。

ん?何か誤解されてませんか?

デイジー姫ついて、はっきりしている事実は、
(1) マリオシリーズ本編での登場はGB『スーパーマリオランド』のみ。
(2) ピーチ姫との共演は、マリパやスポーツゲームといった派生作品に限られる。

この二点だけであり、「デイジーとピーチは不仲」との公式設定は存在しません。

上の文章と繰り返しになりますが、作品間の設定の違いを「矛盾」と捉えるか、それとも全く別物として楽しむかは、PLAY GIRLさんの考え方次第じゃないでしょうか?
by loderun (2007-07-01 20:11) 

PLAY GIRL

>>:loderunさん

すみません、私も何か勘違いをしていた模様です。
それと、初めて私が投稿した文に関するデマに気付きました。
6月9日の投稿文内容で、「10」に関することです。

それはマリスタでW姫の相性はバッチリなのに、某サイトの何の根拠もない情報を私が過信していたようです・・・。

「不仲」と言う点に関しては、私の書き方が悪く変な形で伝わってしまったようです。
そもそも任天堂はW姫の関係について、公式設定を未発表なだけなのか、私達ファンの想像に任せているのかが気になります。
by PLAY GIRL (2007-07-14 22:37) 

loderun

実は僕自身も、派生作品の設定については全て把握していないです。
PLAY GIRLさんがそこまで任天堂キャラの関係を気にされているのでしたら、Wikipediaを頼るのではなく、まずはご自身で関係する作品を収集し、実際に確認してみるべきでしょうね。
by loderun (2007-07-15 18:57) 

luigi

ルイージはぜったいデイジーとラブラブです。だって、マリオには、ピーチがいるんだもん。たしかに ピーチ姫がデイジー姫は火花を散らし合いましたが、そのあと、デイジーは、ルイージのほうを好きになったかもしれません。しかも、スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボールでは、デイジーはルイージとのほうが性能がよく、マリオとは性能がふつうです。なのでやっぱりルイージとデイジー。
by luigi (2008-10-29 06:46) 

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